猟奇的ゆとり虚言癖

よくお前ほど普通の人はいないと言われます。

飽き性の私が飽きた趣味8選

「飽きないことなどありえない」というキャッチフレーズでお馴染み、私です。

今回は私が今まで時速1光年で飽きた趣味たちを紹介します。

 

 

f:id:hideyukinakanoshima:20171115121147j:plain1.ギター

高校ももうそろそろ卒業といった時にビジュアル系バンドに憧れて髪の毛を真っ白にし、安全ピンだらけの服を着て街を徘徊していました。

そんな病の真っ盛り、バンドを作る友達もいないのに白いエレキギターを買いました。

ビジュアル系に憧れていたからです。

練習しますがこれがとても地味な作業。指の位置を覚えて弾く、指の位置を覚えて弾く、これの繰り返し。

全然面白くない。1週間で断念し、白ギターは実家の押入れで眠ることになります。

 

 

f:id:hideyukinakanoshima:20171115121157j:plain2.ギター

その後、内なるギタリストの魂が震え、自分はミュージシャンになれるのではとギターを取り出し練習しますが、つまんなくて押入れに戻します。

 

 

f:id:hideyukinakanoshima:20171115121234j:plain 3.ギター

しばらくして、やはり自分にはギターしかないとある種脅迫めいた何かに取り憑かれ、押入れからギターを引っ張り出しますが15分ほどで押入れに戻します。

 

 

f:id:hideyukinakanoshima:20171115121449j:plain4.ギター

その数ヶ月後、「今の自分なら弾けるのでは」と何もしてないのに何故か成長した気になり、一日一万回正拳突きをする修行を終えた格闘家が地上に降りて来た万能感が精神を襲い、既に世界でも屈指のギタリストとなった満足感すら芽生えはじめて「久々に弾いてみるか」という一言を発した15分後に静かに押入れに戻します。

 

 

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5.ギター

もうギターは弾くまいと心に決めていたはずが、彼女との出会いがきっかけで「もう一度、一からやってみるよ」と押入れからギターを取り出しますが弦が錆びていて弾くと指が痛かったので、また押入れに戻します。

 

 

f:id:hideyukinakanoshima:20171115121207j:plain6.ギター

ギターの弦が錆びてから時は過ぎ、彼女も僕のもとから去ったあの夏、僕は一人旅をしていた。今の自分から逃げたくて。

そしてその旅である人に出会う、なんてことは全く起きず、2日後に普通に家に帰った。

でもなんか人生ってこんなもんだよなってすごく軽く考えられるようになったんだ。だから色々悩みはあるけどそんなに重いもの背負う必要ないんだって、そう思えたんだ。

 

 

f:id:hideyukinakanoshima:20171115122136j:plain7.ギター

あの一人旅から数日後。僕はギターを売りに近くのリサイクルショップに来ていた。買取価格は2000円だと言われた。4万円で買ったギター、僕にとってその価値があったのかはわからない。だけどあの時ギターを買わなかったら自分がこんなにもギターの練習ができない奴なんだって知ることもできなかった。

僕は静かに笑い「その値段でいいです」と店員に告げた。

 

 

f:id:hideyukinakanoshima:20171115121152j:plain8.ギター

新しい趣味も見つからないまま時は過ぎ、僕はこの街から去ることにした。

人生の大半をつぎ込んだこの街の生活は僕に何をくれたのだろう。

最後に見た夕日はとても赤くて、見慣れたシャッター街が愛おしく感じた。

もうここには戻っては来ないだろう。アンプに挿してないエレキギターの音が心に響いた。