猟奇的ゆとり虚言癖

よくお前ほど普通の人はいないと言われます。

何もやりたくない、何かはしたい、つまらない

なんだかなー、なんだかなー

今、そんな気分。

なんかしたい、面白い事したい。面白い事見当たらない。

そんな感じ。

そんな時にオススメするのが

 

「他人になりきりごっこ」

 

まず、深夜のファミレスに出向く。

その時、いつもは絶対しないファッションと動作で入店する。

今日の私はドレッドヘア。

深夜なのに真っ黒サングラス。

 

ここまでは、いつもの私。

 

これにびっくりするくらい大きいパーカーと、MAWASHIをコーディネート。

さらに首には大量の数珠を添えるという午後の優雅な紳士スタイル。

よし、見た目は完璧。

準備ができたら家から少し離れた24時間営業のジョイフルに出陣する。

この少し離れたジョイフルというのがポイント。

今後、街で店員さんとすれ違うかもしれないギリギリの距離を攻めてほしい。

店に入る前から戦は始まっている。

まずは背筋をこれでもかと伸ばし靴を引きずらないよう、静かに歩く。

MAWASHIがスサッ、スサッ、と擦れるのを感じて欲しい。

 

ジョイフルの入り口まで来たら、90度の角度で一度お辞儀をする。

この時、3秒間息を止める。

お辞儀をしたら静かに、かといって暗い印象にならないように

 

「失礼します」

 

と、お声がけをする。

そして、いざ入店。

深夜のファミレスは店員がなかなか来ない時があるが、来るまで絶対に待つ。

 

無言で。

 

この時、店員がこちらをチラ見して案内には来ないパターンがあるが、夜なので勝手に座って欲しいという店員側の思惑を察し

 

「お邪魔してもよろしいでしょうか」

 

と、失礼にならない程度に微笑みかける。許可が下りれば、なるべく下座を選んで座る。

邪魔するなら帰れ、と厳しいお言葉を頂いた場合は

 

「これは失礼致しました。できる限りお仕事のお邪魔はせぬよう努力しますのでご容赦頂けませんか」

 

と食い下がる姿勢を見せます。(これでダメだった場合は素直に帰ります)

さて、許可を得て下座に腰を下ろす所まできました。

まず、幕の内朝食を注文します。

幕の内朝食はモーニングメニューにありますが、実はいつでも頼めてバランス良いおかずにご飯、味噌汁、漬物、さらにドリンクバーもついて530円(税込)という破格の値段で提供して頂けます。

※僕の地元のジョイフルでの価格です。

 

洋食がいいという方には、モーニングエッグプレートがオススメです。

モーニングエッグプレートはその名の通り目玉焼きがメインのプレートですがベーコンとソーセージ、サラダ、パン、さらにドリンクバーがついて422円(税込)という破格の値段での提供です。

※僕の地元のジョイフルでの価格です。

 

どちらもとってもリーズナブルで美味しいので是非ジョイフルにご来店ください。

さて、注文をするためにボタンが設置されています。

このボタンは、心が汚いと音が鳴らないという筋斗雲仕様となっておりますので、欲、雑念を捨てる必要があります。

そこで、の心得を習得するために、三年は修行して下さい。

俗物である己の糞にまみれた心を洗い流す為に、絶対に三年は修行してください。

三年間、真夏の砂利の上で瞑想、真冬の滝での瞑想、春に桜が舞う中で瞑想、秋は紅葉観賞と厳しい修行を終えたらボタンを押します。

店員が来るので先ほどのモーニングメニューを頼みます。

しかし、三年間の修行を終えたあなたなら、きっと相手の心に訴えかけるだけで通じるはずです。

念じましょう。

 

(モーニングメニューの幕の内朝食を一膳頂きたく存じます)

 

そう念じましょう。きっと伝わります。

お店に入った時は無愛想だと思っていた店員と心を通わせることができます。

心を通わせたなら、わかるでしょう。店員の苦悩や境遇、それに慈しむ心を持っているということ。

人は一人では生きていけない。それは慈しむ心があるから。

その心を大事にして、自分を信じて人と生きる。これが

 

「他人になりきりごっこ」

 

僕はやったことないですけど