猟奇的ゆとり虚言癖

よくお前ほど普通の人はいないと言われます。

自己精神革命してますか?

自分の絶対的な信頼を寄せる価値観。

これが何かのきっかけで崩壊する事を、私は革命と呼んでいる。

革命が起きたとき困惑するか、狼狽するか、カルタシスを得るか、はたまた狂気と化すかはその人次第だ。

 

私が小5のとき、それまで完全にイケメンだと自負していた我が顔面。

ふと鏡を見た瞬間に革命が起きた。

 

ブサ・・・メン・・・

 

それまでイケメンだから許される振る舞いを通してきた私にとって、それはあまりにも残酷な仕打ちだった。

必死になる姿がカッコ悪いと思い、秀でてもないのに全力を出さなかったり

あえて1人になりたい雰囲気を醸し出したり

格好を気にしないのが逆にかっこいいと思い、ボサボサの寝癖だらけで登校したり

これらの行為は全てイケメンを前提としたキャラ付けであり、イケメンではないと知った今や全てが崩壊した。

 

さらに残酷なことに、その数日後。

イケメンではないものの、隠れた能力を持っているであろう私が、特に何もない普通の人間あったという革命が起きる。

これはイケメンから関連づけられた価値観であり

イケメン→主人公→最初は弱いけど何かがきっかけで覚醒という、厨二まるだし絶対的固定概念インフェルノであった。

この革命により人気者グループに所属しているリア充どもを

 

(ただのモブが)

 

と心の中で蔑むことが出来なくなり、むしろ俺がモブなんじゃ・・・という思いに苛まれることになる。

不幸の連鎖はこれでは終わらない。革命とは時に確変に入るのである。

 

そのさらに数日後。

いずれは神になると思われた私が、特にそのような事は今後あり得ないという革命が起きる。

これは何となく思い込み続けてきた極地的慢心によって生み出された精神の怪物である。

この怪物のせいで、知能や肉体などは神になる過程で無に帰し、全知全能と森羅万象が手に入ると思っていたため、全く勉強も運動もしてこなかった事が重しとなって私を襲うことになる。

ここまでくると、いつ廃人になってもおかしくない精神状態に追い詰められていたが、この連鎖革命が起きた後も“謎の自信”だけは持ち続けていたため特に何事もなく学校生活を送る事ができた。

 

このように私は革命によって命を脅かされる事になったが、革命がなければ本当に死んでいた。
というかすでに手遅れという所まできていた。昔の知り合いには会いたくない程度には手遅れだった。

 

みなさん革命は計画的に。